タナカ SIG P220 9mm拳銃
今回のSIGSAUERP220はABS樹脂製だったのでブルーイングは出来ません。
鉄や亜鉛が配合されている塗料を使ってブルーイングするという手もあるかもしれませんが、そもそもこの様な「いかにも現代的な銃」にはブルーイングは似合いませんよね。
ということで今回は金属パーツ以外は塗装で行ってみようと思います。
分解は楽な部類に入ると思います。
先に金属パーツからブルーイングに入りたいと思いますが、デコッキングレバーとスライドストップがスチールプレス加工ですので、これは手を付けずこのまま使用することにしました。
マガジンキャッチとディスアッセンブリーレバーを撮影し忘れてしまいました。
写真のハンマーとリアサイトは艶消し、トリガーはやや艶ありでプレス加工っぽい仕上げにしてみましたが、もっちょっと青味を出した方が良かったかもしれません。
ほんと言うと一番最初に行った作業はtanakaworksとASGKの刻印を消すためにパテ・・・、ではなく「プラリペア」を流し込みました。というよりテンコ盛りですね。昨日朝にこの作業を行い一昼夜「タオルスチーマー(顔剃り用の蒸しタオルを入れるやつです)」の上に乗っけて乾燥硬化させました。ちょっと仕事の邪魔にはなりますが・・・。これだとパテのように経年劣化で剥がれるということがありません。
ABSには結構ヒケがあります。塗装やブラストなどで仕上げてあるため、見た目ほとんど解らないのですが・・・。
しかし、このヒケをなくしてキチンと平面を出してやれば、グッと引き締まった外観になってくれます。
写真は400番のペーパーを使って平面出しが終了した所です。ブルーイングの下地作りからすれば、随分楽な作業です。ですがHW樹脂より「しなり」が大きいので、その点に注意してあまり力を入れすぎずに作業した方がいいようです。
ただ、矢印の部分のヒケだけは妥協しなければなりませんでした。完全に平面をだすと「P」の刻印が消えてしまいますし、反対側にも消えてもらっては困るような年号の刻印が入っているからです。
それから塗装前にもう一度脱脂洗浄。その時に歯ブラシなどを使って刻印の中に詰まってしまった削りカスをきれいに取り除かないと塗装後に刻印が潰れて「あ゙~っ」ってなことになってしまいます。
組み立て前に各面ごとに、それぞれ軽くポリッシュしました。これをするとなかなか金属的な質感が出てくれます。ですがヒケを残したままこれを行うとヒケが逆に目立ってしまいプラスチック丸出しになってしまいます。
きちっと平面を出すことでエッジも綺麗に立ち、ブルーイングでなくてもこれだけでノーマルに比べて格段に質感が向上してくれます。
これだったら、休日の一日か二日で完成します。
少ない休日を使って【愛銃をカスタムリメイク】に超おススメな表面処理ですよ。
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