2008年9月23日 (火)

マルシン・モーゼルM712 HWモデル

またまたモーゼルM712です。

今回はHWモデル。

前回のカービンモデルと比べ、基本的な削りや研磨の大まかな作業内容は変わらないのですが、素材が違うので、細かい部分では随分違ってきます。

その「細かい違い」は、力の入れ具合、道具の使い方やペーパーの番手の上げ方などなど・・・。この部分は細かく説明するのが難しく、また個人差の出る部分でもありますので省略したいと思います。

P9230061 P9230062今回は完成品の写真から。

ブルーイングで随分印象が変わりますね。

上は以前販売されていた初版エクセレントヘビーウエイトモデルです。

でも、これはブルーイングで色が変わったからだけではなく、細部のエッジを立て、平面をキチンと出して全体を引き締めたシルエットに変えたからなのです。特にレシーバーの平面とエッジの処理は慎重に行います。

P9200001P9200002 P9200010  この写真は最終磨き手前までの作業が終わった状態。

エッジと平面は荒研ぎで形成します。その後、ペーパーの番手を上げながら磨いていきます。

ただ、滑らかな面に仕上げる事ばかりに囚われすぎて、平面が「かまぼこ状」に中心が膨らんだようになったり、エッジがタレたりしては台無しです。

全体の「形状」にも気を使いながらの作業になります。

P9200005 マズル部とフロントサイト。

こういう部分はついつい手を抜いてしまいがち。でも、もう少しだけ気力を保って作業を続けます。

バレルから滑らかに立ち上がるラインが各部エッジに繋がっています。小さい部品なので慎重に。

くるくる巻きのペーパーと、三つ折に下ペーパーを使い分けながらの作業です。

P9230068 どこから見てもメカメカしいモーゼルM712、平面と曲面が複雑に入り組んで形作られています。

正直言って作業の難易度は非常に高い部類に入ると思います。作業も長期間になります。

しかし、萎えそうになりがちな気力を振り絞って細部まで慎重に作りこめば、その満足感たるや言葉に出来ないほどです。

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2008年9月18日 (木)

マルシン モーゼルM712カービン 磨き→ブルーイング

マルシン・モーゼルM712カービン、ノーマルのままでも量産品とは言えなかなか良い感じに仕上がっています。

ただ、いい加減に研磨→ブルーイング仕上げをしてある為か各部エッジがダレダレです。

このエッジを立て直すのに時間が掛かりました。

P8230084_6 仕上げ磨き終了。 元々エッジがダルなモデルでした。

形を崩さない程度に削り込み、この程度まではエッジを立てることが出来ました。

このままブルー液の中へドボン。

でもこのモデル、フレームとレシーバーは亜鉛合金、バレルはアルミ削り出しとそれぞれ材質が違います。

・・・で、あんまり意味は無いのですが、バレルにマスキングをして、スチール用ブルー液を20倍程度に薄めた液につけこみ、最後にバレルをアルミブラックで塗りながら色を合わせました。

スミマセン、その経過の写真を撮ってません。結構神経を使う作業なので撮影を忘れてました。

675  ・・・で、完成。

古びたアンティーク調に仕上げました。

この写真を撮影したのは偽レーサーTさん

ガン系雑誌のプロカメラマンの顔が青ざめてしまう様な写真です。

私には絶対に撮れない。「絵画」の領域です。

・・・ということで、このM712は新しいオーナー【偽レーサーTさん】の下へ旅立って行きました。

金属製モデルガンの色

P9100003_2 P9100006

これはマルシンの金属製モデルガン、ベビーナンブ。

とても美しいモデルガンです。金色だからこそ出来る質感が演出されてます。(メーカー量産品ですので、細かいところにはアラが沢山あるのですが・・・)

このモデルガン、私の大切なコレクション。金色の綺麗なモデルガンです。

誤解を恐れずに言えば、私にとってモデルガンの色ってどうでもいいんです。その質感が美しい物であれば。

金色で美しいモデルガン、モデルガンとしての完成形でもあると思います。

強制された色であってもそれを美しく表現できれば、それは芸術にもなり、そして日本だけにあるモデルガンの文化にもなるのだと思うのです。

何が言いたいのかっていうと、ハンドガンの金属製モデルガンは黄色か白。それ以外はダメ。ブルーイングなんてもってのほか。遵法の精神以前に公序良俗を重んじましょう。って話をしたかったのです。

今回ブルーイングしているモデルが金属製モデルガンだったので、こんな記事を製作の間に入れました。

2008年8月26日 (火)

木製ストックの仕上げ

マルシンのM712カービンには木製ストックが付いています。多分ウォールナット。

P8220071 それはそれでいいんですが、あまりにも安っぽい。適当な板っ切れで作ったような質感。

ただ、その安っぽさが木そのものの質感ではなく、作りの質感なので救いがあります。

安っぽさの原因は作り込み、「いかにも板っ切れそのもの、と言うような平面があること」「表面が全く磨かれていない」この二つです。販売価格を考えると文句は言えませんが・・・。

P8220072 この写真は180番のペーパーで磨いたところ。

180番と言うと相当荒目ですが、それでもノーマルより滑らかな質感になってくれました。ノーマルがどれだけ荒い仕上がりかが解ります。

これはマルシンだけではありません。殆どの木製グリップやストックはこんな仕上がりです。全く仕上げ直しをする必要の無いグリップやストックを作っているメーカーやショップは、ほんの極々一部ですし高価です。

P8230082 番手を上げながら2000番のペーパー間で使いました。最終的には古新聞をクシャクシャにして、それでゴシゴシ。

ここまですると木の繊維が詰まったようになって色合いも濃くなりました。

話は前後しますが、作りでの安っぽさを消す為に180番のペーパーでの磨きの段階で、平面を出来るだけ無くすようにして曲面と曲面を滑らかに繋げるように削りました。

どの程度削ればいいのか。「エロいラインを感じる様になるまで」です。

どの程度磨けばいいのか。「エロい艶が出るまで」です。自分はそんな風に決めてます。

P8230090 ・・・で、今回はアンティーク調に仕上げる予定ですので、ノーマルより濃い目の色合いに仕上げました。

工程は【着色→2日間放置→古新聞でゴシゴシ】

で、その後に【アマニ油塗布→1晩放置→ゴシゴシ擦り込み】を3工程程。

テカテカではないツヤツヤで手触りはしっとり。結構いい感じに仕上がってくれました。

次は本体のブルーイングです。

2008年8月21日 (木)

マルシン モーゼルM712カービン

久々の更新です。

ずっとサボってました。

ブルーイングの作業に入るとそれが最優先になってしまって、他のことが出来なくなってしまうんです。

今日も今まで作業してました、ちょっと早めの作業終了。

今回はモーゼルM712カービン。

このサイトで初めて長物です。

モーゼルC96。ちょっと変わったデザインをしてます。全く機能性の無さそうな形、大好きです。

ただ、ハンドガンだと金属製はブルーイングできません。

このカービンモデルだったら大丈夫。ノーマルで綺麗な黒に染めてあります。

ほんとノーマルでも結構綺麗に染めてあるのです。

ただ、エッジがダルダルだったり、よく見ると染めムラが有ったり・・・。

いつもブルーイングしているSAAは大好きなのですが、そればかりの作業だとやっぱりつまらなくなってしまいます。

・・・で、今回の気分転換ブルーイングモデルはM712カービンに決定しました。

P8210069_2 とりあえず、荒研ぎ終了です。

小さい面が沢山入り組んでいて、それが全て曲面で繋がっています。

かなり疲れる作業になりますが、波打っていた平面とダルダルだったエッジが綺麗に整ってくると、なんともいえないツヤが出てきて疲れよりも満足感の方が高まってきます。(まだ矢印部分のように面やエッジが完全じゃありません)

作業内容は2006年5月20日と殆ど同じです。(カテゴリーのMAUSER M712を見てください。)

今回は樹脂製パーツはひとつもありません。全て金属製。他には木製ストックだけ。いつもとは感覚が少し違います。

明日は仕上げの磨きまで行きたいと思います。

2006年7月10日 (月)

マルシン モーゼル M712 完成!

数日前、刻印を打ち直してもらったM712が昨日帰ってきました。

Dscf0635_2 前回の磨きで刻印が消えてしまったのですが、細くてガッツリ入った品の良い刻印に蘇りました。

HW樹脂製には入っていないプルーフマークも追加で入れてあります。

刻印料金3150円×3箇所+データ作成料5250円+送料700円。

全部で合計15400円になってしまいました。でも出来の良さに凄く満足しているので、料金は高いとは思いませんでした。

それに電話やメールでの対応が親切丁寧なのが非常にありがたく、近いうちにHWSピースメーカーのバレル上面に刻印の追加と、側面のぶっとい刻印を細くて綺麗なものに打ち直してもらおうかな。なんて考えてます。

それにしても、ここまでの道程が凄く遠く感じました。やっとここまで辿り着いたって感じです。複雑に入り混じった面の磨きに途中で何度も投げ出しそうになりました。

この後、最終磨き→ブルーイングです。

Dscf0639_1 今回もブルーイングはドブ漬けで行いました。

写真は液から取り出し乾燥させて、スラッジだらけの状態になった物です。

マルシンのHW樹脂は青く染まりやすいのですが、今回のM712は特に青味を抑えたかったので、ブルー液の濃度や漬け込む時間を、いつもとはちょっとずつ変えてみました。

Dscf0646_2 Dscf0647_3

・・・で完成!

今回はあまりテカテカにならないようにしました。

この位の方が古いモーゼルc96らしさを感じさせると思いますが、どうでしょうか?

はっきりと好みの分かれる仕上がり具合だとは思いますが・・・。

Dscf0648_3 Dscf0649_1

照明を落として、ベージュ色の布の上に乗せて撮影してみました。少し青味を帯びた色合いに写ってます。

2006年5月20日 (土)

マルシン モーゼル M712

Dscf0466_2 今回はマルシン モーゼル M712 HWモデルです。

正直、今回初めて手にすることが出来ました。その細身の本体から想像するよりズシッと重く、ダーミーカート仕様ですのでボルトとロッキングブロックがキチンと噛み合うロックドショートリコイルが再現されています。けっこうこんな所をキチンと再現してあるのは嬉しいですよね。

Dscf0492_1 写真は400番のペーパーで磨いた所です。一部手付かずの部分がありますが・・・。

本当のことを言うと、ここまでの作業に丸4日掛かってしまいました。

形状的な関係で一部180番と240番のペーパーから磨いたということもありますが、「狭い平面が曲面と繋がっている」「狭い平面のエッジ部が曲面に接している」凄く難しいというのが作業に時間が掛かった本当の理由です。

Dscf0494c_1 最も時間の掛かった部分の写真です。

先ず、点線の部分をいつもの要領でグルグル巻きのペーパーで磨き、次に②の部分の平面と③の部分の曲面を出しながら点線部分と繋げていきます。

最初の点線部分を磨くと、必ず②の平面と③の曲面の点線部分との接合面が乱れてしまいますので、それぞれ慎重に②と③の面を出しながら点線部分に繋げていきます。そのとき点線部分の面に干渉しないように作業を行わないと、その面までが乱れてしまいます。(写真では③の部分の曲面が、まだ綺麗に出ていませんね。)

正直、私の最も苦手とする作業内容です。もっと効率良く綺麗に仕上がる方法は無いものかな~、といつも思っています。

次は①の部分の平面出し。この様な形状の平面は赤丸で印を付けた部分が乱れやすくなります。各部エッジを丸めないことは基本ですね。でもこの様な狭い平面はその作業すらも大変です。

①の平面出しで注意しなければならない事は、平面を出すことに夢中になり②の部分との接合部エッジが前下がりになり易いことです。

Dscf0493

毎回、実銃の写真を見ながら作業をしているのですが、マルシンM712の各エッジの甘さが一番気になりました。

エッジを立てながらの作業。ここまではうまく行ってるようです。この後の磨きでタレさせないように注意しなくては・・・。ただ、元々浅かった矢印部分の刻印が完全に消えてしまいました。

Dscf0496 フレームはそれほど難しくはありません。ただ、この様に広めの平面部のヒケを取り除くのが大変なだけです。

これも、薄かった刻印が完全に消えてしまいました。

Dscf0497 フロントサイト。

これもけっこう面倒な形をしています。まだ綺麗な面が出ていませんね。

まだまだ400番のペーパーでの作業に時間が掛かりそうです。

それから消えてしまった刻印はどうしよう?再刻印しようか?とかも考えてます。ですがそれはもっと後の事になりますよね。

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