2006年4月19日 (水)

ベレッタM84 ABS製バレルのブルーイング~完成。

マルシンのベレッタM84のバレルはABS製で、そのままではブルーイングは出来ません。

そこで金属粉の入った塗装をしてブルーイングをする必要があります。

今回もG.スミス.Sの「Fe」を使用することにしました。この塗料には「シルバー」「ブラック」「ブルー」と三色あるのですが、ブラックを使用することにしました。というより、この色しか手元に無かったからというのがその理由です。本当はシルバー(プレーン)を使いたいのですが、注文するたびに品切れです。

Dscf0390 塗装の終わった状態です。この後ポリッシュ作業に入ります。

この塗料はトイガン用としては比較的に硬化するのに時間が掛かります。説明書にも塗装後の研磨は二日ほど(もしかしたら一週間って書いてあったかもしれません)乾燥させてからと記載されています。

でもそんなに待つのは嫌なので、塗装後30分自然乾燥の後、ドライヤーで一時間ほど強制的に乾燥させます。冬場でしたらファンヒーターの前に置くという手が使えますね。

それでも完全硬化とまでは行きません。しかしその位の方が研磨を楽に行うことが出来ます。完全硬化してしまうと、この塗料はけっこう硬いのです。

研磨は400番から800番までのペーパーで空研ぎ。・・・で終了です。

HW樹脂からすれば超かんたんです。但し、塗面が薄いとすぐ地肌が出てしまいますので結構厚めに吹き付ける必要があります。

Dscf0391 ドブ漬け終了。

今回は、いかにもスチールブルーって感じに染めてみました。もともと配合されている金属粉が鉄ですので染めることにそれほど気を使う必要はないようです。

Dscf0395 組み立て完成!

金属製パーツのブルーイングも行いました。400番~800番のペーパーで研ぎ直した後バフ掛け。艶ありで仕上げました。

ベレッタM84は写真で見る印象より小さい銃です。各平面部の幅が狭いためエッジがたれやすいので、面出しはその点に注意しながら作業しなければなりません。

Dscf0401_1 それにしても美しいデザインの銃ですね。いかにもイタリアンって感じ。M1934とともにベレッタの中でも最もエレガントという言葉がピッタリのハンドガンだと思います。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

2006年4月18日 (火)

ベレッタM84 ブルーイング

今回はドブ漬けでブルーイングをしてみたいと思います。

前回の下地仕上げをした状態から、中性洗剤を薄めたものを使って脱脂洗浄を行います。私はいつも店で作業をしているので店のシャンプーを使って脱脂をしています。

このシャンプーは理美容師の手荒れ対策に作られた物で、残留塩素を99.9%カットしてくれるそうです。その上アミノ酸系で髪にも凄くいいので気に入って使ってます。ちょっと業務用としては値段が高すぎるのですが、皮膚科に行く回数が減るので大変助かっています。そういう私は酷い手荒れを長年ほったらかしにしていたので接触性皮膚炎というものになってしまっているので、この仕事を続けている限り完治させるのは難しいそうです。まっ、そんなことはこの作業日記には関係ないことですね。

40℃のお湯とシャンプーで脱脂をした後、水の入った洗面器の中に「ドボン」。そのまま水と同じ温度になるように漬け込んでおきます。

その次に、あらかじめ用意しおいた20倍程度に希釈したブルー液の中に濡れたままのスライドとフレームを漬け込みます。今回は実験的にスチール用のブルー液のみでブルーイングを行ってみました。アルミブラックは使用しません。

Dscf0382 今回はちょっと濃い色に染めたかったため、ちょっと長めに漬け込んでみました。写真は引き上げる寸前に撮ったものです。

いつも、漬け込んだ後はタバコに火をつけます。ちょっと一服って訳じゃありません。自分の性格なのかもしれませんがどうしても早く引き上げたくなってしまうのです。それをちょっとでも我慢するためにタバコをゆっくり吸うことにしています。

その日の気温や水温などで時間調整しているため、正確にいつも何分漬け込むってのは言えません。タバコを吸い終わって漬け込んでいるパーツのスラッジの下の色を見ながら引き上げのタイミングを計ってます。

今回は立て続けに2本のタバコを吸ってみました。

余談ですが、私の初めてのドブ漬けブルーイングは悲惨な物でした。ブルー液に入れたとたん全体にまるでアオカビが発生したように真っ青な斑点がプツプツと出てきました。HW樹脂のドブ漬けってこんなもんなのかな~?と思いながらそのまま様子を見ていると徐々にその斑点は広がってまるでカビだらけの「お餅」状態。

ここは我慢。というか「もうどうなってもいいや」という気持ちでそのまま漬け込んでみることにしたのですが・・・。

それから数分後、染まってない所はなくなりました。でも全体ブツブツの青い斑点。色もまだら・・・。正直気持ち悪い・・・。なんか細菌が発生して病気になっているような・・・。よく見ると(失敗しているのが本能的に解るのか、あまり見たくなかったのですが)鳥肌が立ってくるような感じ。

磨けば綺麗になるかもしれない、正直なところ綺麗になるはずもないと思いながら磨いたのですが・・・。

青く腐った鉄砲の形をしたゴミになってしまってました。

気を取り直してリブルーっと思って削ってみましたが、かなり深いところまで染まって・・・ というか侵食されており「不可能!」 

今まで苦労して磨いたのが水の泡に消えた瞬間を味わってました。

でも今になって思えばそのときの失敗はとてもいい経験で、今でも発展途上ですが、これまでに至る「糧」となっていたのだろうと思います。

実社会の「仕事」や「人間関係」なんかもそうですよね。

話しが脱線しすぎてスミマセン。

Dscf0383 ブルー液から取り出して流水で洗い流し、エアダスターで細かい部分の水分を吹き飛ばした後、ドライヤーで完全乾燥させた状態です。

乾燥後はこんな感じの色のスラッジが付いてます。

鉄や亜鉛合金とはちょっと違う感じです。・・・というか素材によって少しずつ違いますよね。

Dscf0384_2 写真は磨き終わった状態です。

某掲示板でも取り上げられてましたが、ポリマールの青色「銀磨き用」が丁度いいようです。その後、リューター用純毛バフで空磨きをしました。

スチール用ブルー液だと少し黒味が強くなりますが、なかなかいい色に染まってくれました。

2006年4月16日 (日)

ベレッタM84 下地処理の仕上げ

次はフレームです。

などと言いながら、殆どスライドと同じ様な内容になってしまうと言うことに気付きました。

平面部、曲面部ともに基本的に同じ様なやり方になってしまいます。

今日は下地処理の仕上げ。HW樹脂の目を潰していきます。

HW樹脂は皆さんもご存知の通りナイロン樹脂に金属粉を混ぜた樹脂です。

無垢の金属でしたらそのまま目の細かい研磨剤で磨いてやると、やがて鏡面になっていきます。

ですが、HW樹脂は金属粉が混ざっている樹脂であって金属そのものではありません。互いの金属粉の間は樹脂で区切られています。

そこで、HW樹脂の場合は「目を潰す」という独特の方法で最終的な磨きを行わなければなりません。

Dscf0389 モデラとドライバー。これで表面を擦るというか撫でるというか、そんな方法で目を潰していきます。

右のドライバーは100円ショップで購入したマイナスドライバーの先を丸く磨いたものです。この様にしておくと細かい所を磨く際に重宝します。今回のようなオートマチック銃の場合、殆どの箇所をこのドライバーで処理することが出来ます。もちろんどちらも綺麗に磨いてあります。

Blog_1 スミマセン。ちょっと解りにくい写真になってしまいました。

今回、ペーパー掛けは800番までで終わりドライバーの軸などを使用して表面の目潰しの作業に入りました。

この方法が正しいのかどうか解らないのですが、私がブルー面をより美しく仕上げたい時に行う方法を紹介したいと思います。

まずペーパーで磨き終わった後、真鍮ブラシで全体を磨く・・・、というか慣らします。

次にドライバーなどで表面を擦る・・・、というか磨きながら目を潰していきます。

また次に真鍮ブラシで全体を磨きます。するとドライバーで擦ったときよりも少し曇ったような感じになると思います。

その後、またまた次にドライバーで擦っていきます。その後も真鍮ブラシで・・・。これを何度も繰り返します。

HW樹脂をペーパーで磨くとき粘り気を感じませんか?真鍮ブラシで磨くときもこの「粘り気」が手に伝わってくると思います。ですが、先ほどからの作業を繰り返していくと徐々にその粘り気が少なくなっていくのを感じると思います。

そして、ドライバーで擦った後と真鍮ブラシで磨いた後の艶が殆ど変わらなくなった時、というか真鍮ブラシで磨いても殆ど「曇り」が出なくなった後、最後にドライバーなどで擦ってこの処理を終了させます。その頃は表面の色はけっこう濃くなって、「滑らかな」というか「ヌメッ」とした光沢のある表面に変わっていると思います。

先ほど書いたようにHW樹脂には粘り気があります。そして金属粉同士はナイロン樹脂によって隔たってます。

この作業はいわゆる表面の目を潰すというより、この金属同士の隔たりを極力無くし、表面の金属成分を密にするという考え方です。

写真はちょっと解りにくいのですが、上が作業前、下が作業後です。

この作業、ペーパー掛けに比べると難しくないのですが結構時間が掛かります。今日も8時間も掛かってしまいました。ちょっと・・・、と言うよりかなり疲れてしまいました。

次はブルーイングです。

2006年4月14日 (金)

マルシン ベレッタ M84

更新が随分滞ってました。もう1ヵ月近くも・・・。

最近なんだかバタバタしてました。

昨日は長女の小学校の入学式でした。

午前中は店を閉めて入学式に出席。なんだか今までがアッというまで、自分の小学校の入学式の思い出と重ね合わせたりして、子供の成長の早さと月日の経つ早さに感傷的になったりして・・・。気が付いたら自分の親父と同じ様な月日を重ねてるのかな?なんて思ったり・・・。

いつか今日の日も、今思った気持ちも思い出になってるのかもしれませんね。

Dscf00361 というわけで今回はマルシン製ベレッタM84。

組み立てキットを作ってみようと思います。

脱脂洗浄が終わった状態です。

Dscf0361 ・・・と言うよりも、組み立てキット完成品の中古からの製作です。

WebShopで購入。

PietroBeretta刻印なのに安価。程度中程度。ということで飛びついて購入してしまいました。これが失敗。

前オーナーがペーパー掛けをしていたため、各部のエッジがダルダルなってしまってました。特にスライド前部が酷い。

Dscf03_1  ということで、今回は各部のエッジを立てながらの平面出しを行わなければならないので最初に320番ペーパーを使い作業を行いました。

ブルーイング作業というより「レストア」と考えれが作業が楽しくなります。

写真はグルグル巻きのペーパーで曲線の平面を出します。

Dscf0374 その後、グルグル巻きペーパーの先をこの写真のように潰して

Dscf0376 こんな風に削っていきます。

ペーパーの面は平面になってませんが、この様な形になっているので逆にエッジをなめることはありません。こういう部分は「当て木」をしないほうがうまくいきます。その次はペーパーのこの面を使ってフロントサイトのほうに向かって磨いていきます。

Dscf0378 次はこんな風に折り曲げたペーパーを使って

Dscf0377_1 こんなところを、こんな風に磨いていきます。

Dscf0379 その後、グルグル巻きのペーパーを使って、この部分を磨きながらR部分も磨いていきます。

一度平面を出しているので、平面を乱してしまうことはありません。

Dscf0373jpg こんな部分もグルグル巻きのペーパーを使えば綺麗な曲線を出しながら側面部に繋げるエッジをも立たせることができます。

今回は、スライド側面部の平面部以外では「当て木」を使うことは有りませんでした。

Dscf0380_1 とりあえず、320番を使い平面を出しながらエッジを立て、その後400番で磨き終わり、一応このくらいまで磨くことが出来ました。(一部800番で磨いた部分もあります)

今回は、タレたエッジを立て直すためと乱れかけた平面を直しながらの作業でしたので、作業開始から3日間でここまでしか作業が進みませんでした。

自分的に思いますが、面積の狭い部分は平面を出す為にとは言え、あえて「当て木」をするべきではない部分もあると思います。

明日はフレームです。

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