今日はスライド側面の研磨~ブルーイング。
400番~800番のペーパーで磨き、ドライバーの軸でHW樹脂の目を潰しました。
M92FSで気を付けなければならないのは側面平面部の前部のエッジをなめ易いことです。
それから、前回失敗したようにスライド左側後部の平面出しに夢中になってセレーションを削り過ぎてしまうことです。(こんな失敗をしてしまうのは私だけかもしれませんが・・・)
大体この写真程度まで表面を均しました。
今回、久しぶりに「塗り」でブルーイングを行ってみます。
順序は「ブルー液を二回塗って乾燥させ真鍮ブラシでスラッジを落とす」これを1セットとし、これを何回も繰り返していきます。
写真の一番上は二度塗りが終わって乾燥させた状態です。最初は茶色に色が変わっていきます。
真中の写真は3セット目が終わった状態です。茶色が無くなりだして金属っぽい光沢が出てきました。
一番下は8セット目の「塗り」が終わった状態です。この位になってくると表面にはスラッジがあまり付かなくなってきます。
今回はこの状態で一度水洗いました。
水洗い後、乾燥させ真鍮ブラシでスラッジを落とし、最後の塗りに入ります。
最後も8セット目と同じ様に「塗り」→「水洗い」→「乾燥」→「スラッジ落とし」の順に作業します。写真はこの作業が終わった状態です。
「塗り」でのブルーイングのコツは、ブルー液を染み込ませたコットンパフ(ティッシュでもいいですが)を「ギュ~っと十分に絞ってゆっくりとしたスピードで塗る」ということです。塗ってるそばから乾いていく位がムラも出来ず均一に仕上がってくれます。
最後は「磨き」です。
大体この程度の光沢は出てくれると思います。
ですが、この様に仕上げるのはM92FSには似合わないような気がしますし、実際私がM92FSのサイドブルーを仕上げる際はこの様にツヤツヤには仕上げてません。(ただ単に私の「好み」というだけなのですが・・・)
またまたブルーイングでは邪道なやり方だとは思いますが、スポンジパットで表面を「磨く」というより少し粗してやります。
金属的な質感は損なわれていないと思いますが、どうでしょうか?
写真では「この位だったら塗装でも出来るじゃん!」って感じに写ってますが、この質感もやっぱり塗装では表現出来ません。これも「染め」でないと出ない質感だと思います。と言ってもやっぱりブルーイングとしては邪道なやり方かもしれませんね。
アウターバレルには側面にパーティングラインを消した後が残ってます。
これを400番のペーパーで綺麗に消してG.スミス.S「Fe」の黒で塗装しました。
写真上は塗装後に800番のペーパー掛け~ポリッシュ仕上げにした状態です。かなりグレーがかった鋼色になりました。このままで十分使えそうなのですが、せっかくなのでブルー液に漬け込みました。
写真下はブルー液から取り出して磨いた状態です。写真では解り辛いかもしれませんが質感は格段に上がりました。
もっと青っぽい色にすることもできますが、今回は黒っぽい色に仕上げました。
「Fe」という名前の通り鉄粉が配合された塗料ですので、HW樹脂や亜鉛よりブルーイングに気を使う必要は無いようです。
明日には注文してある「トップガード」が到着します。
今回は塗装が最後の作業になります。
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