亜鉛塗料
今回は51NAVYのフレームにケースハードン処理を行ってみたいと思います。
HW樹脂に直接ブルー液でケース処理をした場合、どうしてもメディコムのプライマーやキャロムのジルコニアクリスタルのようなクリアコート塗料を吹き付けなければなりません。
そうすると51NAVYのようにケースハードン処理の金属パーツを多用しなければならないモデルでは素材の差異がどうしても目立ってしまいます。
ということで今回は、亜鉛塗料を使用してのケースハードン処理を行ってみました。
使用した塗料は「ローバルスプレーR」
トタンなどの亜鉛メッキの補修用の塗料で、亜鉛含有量96%。
実売価格は約1400円程度。トイガン用塗料などに比べるとかなり安価です。
しかし300mlの缶を持ち上げると「ズシッ」と重く、亜鉛含有量96%という謳い文句はダテじゃないなと期待させられます。
多少厚めに吹き付けたほうが良いようです。実際エッジ部分やその他の地肌が何回も出てきて塗り直し、結局この小さい部品に2缶も使ってしまいました。磨き方にちょっとしたコツが要ります。
HW樹脂は磨くのに根気が要ります。逆にこちらはすぐに艶が出てきてくれるのですが地肌が出ないように非常に神経を使います。
この後、コンパウンド掛け~バフ掛け。
磨いてしまうと、殆ど無垢の亜鉛って感じになります。
上のほうが亜鉛塗料を使ってケースハードン処理をした物。下の方はHW樹脂に直接処理した物です。
亜鉛塗料で処理した物は、殆ど無垢の亜鉛パーツと同じ手順でケース処理が出来るうえに「ピンクダイヤモンド」っていうガラス系コーティング剤を使用することが出来ます。
私は亜鉛パーツのケースハードンや磨きっぱなしの状態で仕上げたい場合のみピンクダイヤモンドというコーティング剤を使用しています。仕上がりは艶が出るのですが、被膜が非常に薄いので金属の地肌そのままって感じになるので不自然さが無く、その上しっかりコーティングされているので磨きっぱなしで仕上げた亜鉛パーツが白く錆びてしまうこともないようです。
ただし、HW樹脂にケース処理した物は染み込んでしまうような感じになるためお薦めできません。(HWをブルーイングしたものにも使用したことはありません。ブルーイングした亜鉛パーツにはいい結果が出るようですが、ブルー面にコーティングって気分的「なんかね~」って感じなので使うことは殆どありません。)
・・・で。下の方の51NAVYも亜鉛パーツの方で質感を合わせようと頑張ってみたのですが、やっぱり素材の違いが明確に解ってしまう仕上がりになってしまいました。しかもこのラウンドバレルのモデルはHW樹脂は成分がちょっと違う上に成分ムラもあるようで、ブルーイングもあまり綺麗には仕上がってくれてません。
っと言うことで、この亜鉛塗料。なかなか使えるかな?って感じでした。
ただし磨くとき、かなりイライラすることを覚悟しなければなりませんが・・・。
それからこの塗料。室内での塗装はお薦めできません。灰色の亜鉛の粉が部屋中に散らばって掃除が大変でしたε~(;@_@)
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コメント
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亜鉛で塗装してブルーイングしたあと、クリアーの艶消しを吹いても大丈夫ですか?
投稿: らー | 2014年2月23日 (日) 21時05分